適正使用情報治療中の注意事項

 

Infusion reaction

  • 本剤の投与によりInfusion reactionが発現する可能性があり、臨床試験中においてもプラセボ群と比較してオンパットロ群において高い割合で報告されているため、前投薬を投与するだけでなく、投与中は患者さんの状態を十分に観察してください。
  • Infusion reactionは主に本剤投与中または投与開始2時間以内に多く報告されています。
  • Infusion reactionの症状が発現した場合には、本剤の投与速度を下げる、または投与を中断し、適切な処置(副腎皮質ホルモン剤等の治療または適切な対症療法、抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤または抗炎症剤等)を行ってください。症状が消失した後に、投与速度を下げて再投与してください。
  • 重度のInfusion reactionが発現した場合は本剤の投与を中止してください。
 

房室ブロック

  • トランスサイレチン型家族性アミロイドポリニューロパチー患者は、心筋症等の心症状を伴うことが多いとされています。
  • 本剤との因果関係は明らかではありませんが、心臓関連死等が報告されているので、本剤投与中は定期的に心機能検査(心電図、心エコー等)を行うなど、患者の状態を十分に観察してください。
  • 本剤投与中に、完全房室ブロックを含む房室ブロックがあらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行ってください。
 

ビタミンAの補給について

  • 本剤は、血清中TTRタンパク質を減少させることにより、血清中ビタミンAの減少を招くことから、ビタミンAを補給するように患者さんに指導してください。なお、1日推奨用量は約2,500IUであり、推奨用量を超えて補給しないよう指導してください。
  • ビタミンAの欠乏により夜盲などの眼症状が発現するおそれがあるため注意してください。